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■新たな観光資源に
キリストやお釈迦様の墓がある-と伝えられ、霊場・恐山がある県は「祈りと癒やし」をキーワードにPRする「美知の国あおもり“癒し”スポットプロモーション」を展開している。県内58のパワースポットを紹介するパンフレットを作製、県内外で配布を進め、青森の未知の魅力を発信。新たな観光資源として活用していく。 ゴルゴダの丘で十字架に架けられたはずのキリストは、実は生きて日本に渡り、天寿を全うした-とされる新郷村のキリスト伝説。旧村名の戸来(へらい)村がヘブライがなまったものとされるほか、キリストのものとされる墓やヘブライ語に似た古謡が残るなど、伝説にリアリティーを与える“裏付け”も少なくない。 ほかにも、山頂にお釈迦様の墓がある-と伝えられる、青森市の梵珠山(ぼんじゅさん)や、死者の霊が集まるとされるむつ市の霊場・恐山のように、ミステリアスなスポットも県内には数多い。 また、世界遺産・白神山地の原生林にある、マザーツリーと呼ばれる推定400歳のブナの木も、普通のブナの2倍の樹齢と考えられ、その生命力からパワースポットとして紹介された。新しいものでは平成18年に五所川原市内に設置された、口に手を入れると幸せになるというオブジェ「幸せにカエル」などもある。 県では、こうしたパワースポットを観光資源として活用しようと、県内の各自治体に「伝承、奇説珍説など、おもしろいもの、不思議なものを」と呼びかけて情報を収集、58カ所についてパンフレットにまとめた。 パンフは、1万3千部を作製したものの、置いてもらった観光案内所や道の駅から追加発注が相次いだ。昨年11月には在京マスコミなどに呼びかけ、津軽地方のパワースポットを回るプレスツアーを企画しており、その結果、各媒体で取り上げられ、各地から問い合わせが来ているという。 県では、新年度も1200万円の予算を計上し、引き続き事業を展開。別の地域であらためてプレスツアーを計画しており、ユーチューブや個人のブログなどで取り上げてもらい、さらに波及していくよう、工夫し、ミステリーやパワースポットに関心の強い女性や若者にもアプローチしていく。 県は「ぜひ一度、来てもらって、県の魅力を知ってほしい。その中で定住してくれる人がでてくることが狙い。人が増えることで、それぞれのパワースポットの周辺で新しい産業・なりわいづくりができればうれしい」と話している。 (この記事は青森(産経新聞)から引用させて頂きました)
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